「2024年スクールコンサート・講義と演奏~コントラバスについて」レポート
橫浜音楽文化協会では、子どもたちの音楽を愛好する心情と音楽に対する感性を育てるとともに、創造性をはぐくみ、豊かな情操を養う機会を拡大するために、スクールコンサートを開催しています。
各学校での出張コンサート、ワークショップ等、学校のニーズに沿ったプログラムを御用意いたします。
横浜市立小・中・高等学校の音楽担当の先生方に周知も兼ね、4月第4週水曜日に横浜市立小学校音楽教育研究会総会時、5月第2週水曜日に横浜市立中・高等学校音楽研究会総会時、横浜音楽文化協会会員による演奏を伴った研修会を隔年で開催しています。
令和6年度の総会では、コントラバスの笠原勝二会員のコントラバス、佐伯水美会員のピアノによる研修会を開催しましたので紹介します。
令和6年度 小・中・高等学校音楽科研修
講義と演奏「コントラバスについて」
コントラバスをとりあげます。演奏を聴き味わったり、楽器の構造や歴史などにも触れたりしながら、見識を深めていきます。
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●日 時
小学校 令和6年4月24日(水)14:45~16:10
中・高等学校 令和6年5月8日(水)15:20~16:45
●会 場
磯子区民文化センター 杉田劇場ホール
●講 師
コントラバス 笠原勝二 ピアノ 佐伯水美
●受講対象
横浜市立小学校、中学校、義務教育学校、高等学校及び特別支援学校の、管理職、主幹教諭、教諭
【講義内容】
これまでのコントラバスの歴史の中で、ドラゴネッティ、ボッテシーニ、クーゼビッツキーの3人の名コントラバス奏者の出現の度に、その時代の作曲者が管弦楽曲や交響曲を作曲する際、コントラバスパートにそれまでに考えられなかったパッセージ、主旋律、ソロを入れて名曲を生みだした例を、実演を交えながら講義しました。
楽器は5弦のもの、一回り小さいソロ用の2台を用意されて、楽器の構造や調弦についてお話されました。
また、その時代、時代に、高難度技法を取り入れて作曲されたコントラバスソロ曲を中心にコンサート形式で演奏しました。
≪紹介された管弦楽曲、交響曲の一部分≫
・ハイドン作曲
交響曲第31番「ホルン信号」 第4楽章より
・ベートーヴェン作曲
交響曲第5番「運命」 第3楽章トリオの部分
交響曲第6番「田園」 第4楽章「嵐」のパッセージ
交響曲第9番「合唱付き」 第4楽章「喜びの歌」冒頭
・シューベルト作曲
交響曲第8番「未完成」1楽章冒頭の旋律
・サンサーンス作曲
組曲「動物の謝肉祭」より「象」
≪演奏ソロ曲目≫
ウィレム デ フェッシュ作曲 ソナタ第1.2楽章
ドメニコ ドラゴネッティ作曲 ワルツ第3番
フランツ シューベルト作曲 アルペジォーネ ソナタ 第1楽章
ジョヴァンニ ボッテシーニ作曲 アレグレット カプリツィオ
セルゲイ クーセヴィツキー作曲 小さなワルツ
ヴィットリオ モンティ作曲 チャルダーシュ