ヨコハマ・ワーグナー祭を終えて
このたび、若輩者ながら第38回ヨコハマ・ワーグナー祭の実行委員長を拝命いたしました。
当日を迎えるまで「無事に終えられるだろうか」と気を揉む日々でしたが、諸先輩方や歴代の実行委員長をはじめ、多くの皆様に支えていただき、無事に終演を迎えることができました。
今はようやく安堵し、胸をなで下ろしています。
今回のテーマは、新年の幕開けにふさわしい華やかさと、私自身が愛してやまないウィーンにゆかりのある作曲家たちを軸に考えた結果、自然と「ウィンナー・ワルツ」に行き着きました。
ワルツは、メヌエットなどの古典舞曲に比べると歴史は浅く、ドイツ舞曲やレントラーといった地方の踊りを起源としています。シュトラウスⅡ世らによってウィンナー・ワルツとして洗練されるとヨーロッパ各地へ広まり、やがてパリでも新たな発展を遂げました。
ショパンやチャイコフスキー、ラヴェルなど、多くの作曲家がワルツを書き、この踊りはヨーロッパを代表する舞曲へと成長していきます。
一方で、ドヴォルザークやグリーグに見られるような民族色豊かな舞曲も、作曲家たちを魅了し続けました。
そこで今回は、ウィンナー・ワルツだけでなく、さまざまな舞曲を集めたプログラムにしたら面白いのではないかと考え、委員長権限で少しだけ押し通させていただきました(笑)。
夏のマリンコンサートとは異なり、ステージや出演者の規模などさまざまな制約がある中でしたが、実行委員の皆様と知恵を出し合い、音文協ならではの特色あるコンサートをつくることができたのではないかと思っています。
当日は多くのお客様にご来場いただき、盛況のうちに幕を閉じることができました。
これまで出演者として関わってきた立場から運営側に回り、このコンサートがいかに多くの方々の支えによって成り立っているかを改めて実感し、深い感謝の気持ちを抱きました。
今回の経験と反省を糧に、これからも企画や運営に積極的に携わり、より良い音楽づくりに貢献していきたいと思います。
最後になりましたが、水野会長をはじめ、運営に携わってくださったすべての皆様に心より感謝申し上げます。
第38回ヨコハマ・ワーグナー祭実行委員長
斎藤龍






